【図解】ピケティ入門 たった21枚の図で『21世紀の資本』は読める! / 高橋洋一 あさ出版
「21世紀の資本」というピケティ氏が書いた本が話題になっていた。
クズネッツ氏とは「経済成長に伴い所得格差が増加するのに対し先進国では経済成長に伴い所得格差が減少することを示した」(Wikiより)という人。ノーベル経済学賞を受賞している人なので権威ということ。その人の論理を覆した、という事でピケティさんはなかなかすごいぞ、ということになる。
官から民への結果必然としての格差
ここ数年、都内では高級車をよく見るようになり、高級なマンションなどの不動産もどんどん売れているような状況。一方で貧困世帯が増えている実情もあり、肌感としては格差がどんどん広がっている。ピケティ氏の理論に沿わせると、ちょうど小学校あたりで電電公社や国鉄が民営化された世代としてはここら辺を境にジリジリと広がっていったんだろうと想像ができる。
富の再分配としての税の役割
税が公共サービスのために正しく使われると仮定すると、ピケティ氏の説く累進課税は理想的な課税システムに感じる。今の日本は消費税率を上げるなど全く逆行している。
グローバルな課税
今の世界を覆うコロナ。こういう今まであり得なかった課税方式などを世界のコンセンサスにするきっかけになればなぁという理想。実際は誰が早く経済を復旧させて刈り取るかという経済戦争状態になっている。なかなか世の中うまくはいかないようです。
評価
★★★★★:星5つ!
オリジナルを読まなくても"知ったか"が出来るという便利ツールとして。